エバー航空のマイルはどうやって使うの?ANAマイル・JALマイルに加算できるの?
この記事の目次
エバー航空はどのような航空会社か
エバー航空は中華民国(台湾)を本拠地とする航空会社の1つで、1989年4月7日に設立した後、1991年7月1日に営業を開始しました。2013年6月18日に、世界最大の航空連合であるスターアライアンスへの正式加盟が認められ、2016年6月15日にはエアライン・スター・ランキングでの最高評価「5スター」を獲得しました。2019年8月現在、世界60都市へのフライトサービスを提供しており、日本路線は東京国際空港や関西国際空港、中部国際空港など12空港に乗り入れています。日本を発着する多くの便で全日本空輸(ANA)との共同運航を行っており、サンリオと提携した特別塗装機「ハローキティジェット」などでも知られています。
エバー航空のマイレージプログラム「インフィニティ・マイレージランド」
インフィニティ・マイレージランドの加入条件
1991年7月1日の就航開始当初、エバーグリーンクラブという名称のマイレージサービスがありましたが、2013年6月18日にスターアライアンスへ正式加盟されたことを契機に、「インフィニティ・マイレージランド」に改称されました。満2歳以上であれば誰でも入会することが可能ですが、12歳までは保護者1人以上と一緒に入会する必要があります。グリーン・シルバー・ゴールド・ダイヤモンドのランクがあります。入会にかかる費用は発生せず、入会すると定期的にメールマガジンが届き、優待キャンペーンなどの最新情報をメールで受け取ることが可能です。マイルの有効期限があり、グリーンカードは無期限ですが、それ以上の会員ステータスだとマイル有効期限が2年間になります。
インフィニティ・マイレージランドによるマイルの貯め方
インフィニティ・マイレージランドに入会していると、エバー航空に搭乗するごとに区間や運賃クラスに応じたマイルを受け取ることができます。エバー航空の就航便だけでなく、子会社のユニー航空や、スターアライアンスに加盟する航空会社の利用でもインフィニティ・マイレージランドにマイル積算が可能です。フライトによるマイル獲得に加え、エバー航空と提携するクレジットカード会社やホテル、レンタカーなどの利用によっても規定のマイルが貯まります。日本国内のアクティビティでもマイルを貯めることができ、東京国際空港や成田国際空港、関西国際空港にあるANA DUTY FREE SHOPで買い物をすると、100円で1マイル加算されます。
エバー航空で獲得したマイルの使い方
特典航空券やアップグレード特典として
特典航空券やアップグレード特典としてエバー航空で貯めたマイルは、エバー航空と子会社のユニー航空の特典航空券として利用でき、申込日から発券に5営業日かかるので余裕を持って申し込むことをおすすめします。発券日から1年間有効ですが、ユニー航空国内線のみ半年の有効期限になっています。もし、発券してから取消が必要な場合は、取消手数料が50~100USドルかかるので確認が必要です。条件によっては、スターアライアンス加盟会社の特典航空券にも交換可能なため、エバー航空のマイルを使用してANAの特典航空券を手に入れることも可能です。エバー航空のウェブサイトで航空券の予約や発券を行っている場合、マイルを使用して、アップグレード特典を受けることもできます。アップグレードが可能な予約クラスで航空券を購入することが前提ですが、エバー航空や子会社のユニー航空だけでなく、スターアライアンス加盟航空会社も利用可能です。
現金の代わりにマイルを充当
「Miles & Cash」プログラムを利用すると、エバー航空のウェブサイトから航空券を購入した場合に、現金の代わりにマイルを使えます。獲得したマイルが特典航空券の必要マイル数に満たない場合でも、航空券料金の一部をマイルで支払えるため、とても便利です。台湾に拠点を構える旅行ブランドの1つであるエバーファンホリディーで利用できる、エバーファン・トラベルクーポンと交換もでき有効期限は1年間です。交換の取り消しやマイルの返却ができない制限がありますが、航空券と宿泊が付いたパッケージツアーの支払い用として充当されるため覚えておきましょう。
会員限定のイベント
インフィニティ・マイレージランドでは、エバー航空や子会社のユニー航空の搭乗回数及び、積算されたマイル数などの条件によって会員ステータスのランクを上げることができます。入会するとグリーンカードを取得でき、アップグレード基準を満たすことでシルバーカード、ゴールドカード、ダイヤモンドカードまでランクを引き上げられます。ダイヤモンドカードあるいはゴールドカードを持っていると、フライトシミュレーター体験を受ける権利が得られます。満15歳以上であれば100,000マイル支払うことで、台湾にあるエバー航空トレーニングセンターのフライトシミュレーター施設を利用できます。
マイルの譲渡も
インフィニティ・マイレージランドの会員情報で受取人を指定すると、マイルを譲渡することも可能です。譲渡者と受取人との間に親族などの制限はなく、インフィニティ・マイレージランドの会員であれば、受取人リストに登録することでマイルを自由に譲渡できます。新しい受取人の登録には5営業日かかるので早めの申請をおすすめします。オンライン申請は翌日受理されます。受取人は、マイルの受け取りをキャンセルすることもでき、返却されたマイルの有効期限は、譲渡前の情報が引き継がれます。マイルは有効期限が早いものから譲渡され、受取人が受け取ったマイルの有効期限は、元のマイルの情報が引き継がれます。特典航空券の必要マイル数に満たない場合などに活用すれば、とても便利です。
エバー航空の搭乗券をANAマイルに加算できるか
エバー航空は、航空連合の1つであるスターアライアンスに加盟しているため、ANAマイレージクラブを利用すればANAマイルに加算することができます。スーパーフライヤーズ会員になるために必要なプレミアムポイントも加算するため、ANAマイレージクラブに集約できれば効率的です。ただし、予約クラスによって基本マイレージに対する積算率が異なり、割引運賃や包括旅行運賃などの格安航空券では積算率が低くなります。予約クラスの中にはマイル積算の対象外になるものもありますが、他のスターアライアンス航空会社では対象になることもあるため、覚えておくと便利です。
エバー航空の搭乗券をJALマイルに加算できるか
JALが所属している航空連合はワンワールドであり、エバー航空の搭乗券からJALマイレージバンクを利用してマイルを貯めることはできません。JALマイルは提携航空会社の搭乗によってマイルを貯められますが、ワンワールドに加盟しているブリティッシュエアウェイズやアメリカンエアラインズ、ハワイアン航空、キャセイパシフィック航空、ジェットスターなどが対象です。
エバー航空の搭乗時はANAマイルにするのがベストです
エバー航空についてはスターアライアンスの会員であるため、搭乗時はANAだけでなく、シンガポール航空やユナイテッド航空、アシアナ航空、エアチャイナ、タイ航空など多くの航空会社へのマイル加算が可能です。
この中で私たち日本人が使用する機会が一番多いのがANAだと思いますのでANA以外の特定の航空会社のマイレージ会員でない限りはANAのマイルを加算することをおすすめします。