シンガポール航空のマイルはどうするのが一番お得?ANAマイル・JALマイルに加算は可能なの?
この記事の目次
シンガポール航空のマイレージプログラム
世界には数多くの航空会社がありますが、その中でもイギリスの格付け会社が公開している航空会社の格付けで最も高い5つ星評価を得ているのがシンガポール航空です。ANAマイルやJALマイルのように航空会社は各社マイレージプログラムを提供していますが、シンガポール航空で提供されているマイレージプログラムは「クリスフライヤー」というものです。一般的なマイルプログラムは航空会社の名前が入っていることが多いのですが、シンガポール航空の場合はクリスフライヤーと航空会社の名称が入っていないため、把握していないとシンガポール航空のマイルと気付かない人もいるかもしれません。
シンガポール航空のマイルの貯め方
クリスフライヤーの利用方法ですが、クリスフライヤーのマイルを貯めるためにはクリスフライヤーへの加入が必要となります。クリスフライヤーに入会する際に必要な費用は一切なく、無料で入会することが可能です。また、年会費なども一切かかりません。クリスフライヤーの登録は、シンガポール航空のウェブサイト上などから必要事項を入力するだけでカンタンに行うことが出来ます。
クリスフライヤーの貯め方ですが、シンガポール航空を利用することで貯めることが出来ます。積算率はグレードによって異なります。エコノミークラスであれば100%、プレミアムエコノミークラスであれば110%、ビジネスクラスであれば125%、ファーストクラスであれば150%と設定されています。また、最上位クラスのスイートクラスになると300%とファーストクラスの倍の積算率です。
他のマイルの貯め方としては、シンガポール航空と提携しているクレジットカードを活用するやり方です。提携しているカードは「クリスフライヤーJCB」「アメリカン・エクスプレス・スカイトラベラーカード」「SPGアメックスカード」などです。年会費が初年度無料~34,100円がかかり、貯まったポイントの有効期限があったりと、各カードによって内容の確認が必要ですが、入会時ボーナスポイントプレゼントや海外傷害保険付帯、航空券購入時の還元率が高い、貯まったポイントはシンガポール航空やANAをはじめ15社の航空会社のマイルに交換できる、クレジットカード使用でコツコツ貯めることができるなどメリットがとても多いです。それぞれ入会時に自分に合ったカードを選ぶことをおすすめします。
シンガポール航空のマイルの有効期限
貯めたマイルですが、指定された分のマイルを貯めることができれば特典航空券などと交換することが出来ます。マイルの有効期限は原則3年間となっています。しかし、オンライン上の簡単な手続きを行えば、1,200マイルか12USドル、オフラインでの申込みであれば2,000マイルか20USドルの手数料を支払うことによって6ヶ月間の延長が可能です。エリート会員以上は12ヶ月の延長が可能です。また、マイル数が少し足りないというケースであれば、1,000マイルを40ドルで購入することもできます。ただし、特典航空券の交換に必要なマイルの50%以上を所有していないと購入することはできません。
シンガポール航空のお得な利用方法
シンガポール航空のアライアンスはスターアライアンスです。このスターアライアンスは、世界各国の航空会社が属していますが日本ではANAがスターアライアンスに属しています。アライアンスが同じだと、マイルの相互利用が可能です。したがって、シンガポール航空に乗ってANAマイルを貯めることができたり、ANAマイルでシンガポール航空の特典航空券を発券することもできます。しかし、シンガポール航空を利用したときにANAマイルを貯める場合、積算率がエコノミークラスなら50%~100%(予約クラスにより変動)、プレミアムエコノミークラスなら100%、ビジネスクラスなら125%、ファーストクラスなら150%と、プレミアムエコノミークラス以下のクラスでは積算率がシンガポール航空よりも低く設定されています。
シンガポール航空のマイルをANAマイルで貯めるのは損!?
シンガポール航空利用時にANAマイルとして貯めるとクラスによって積算率が低くなるのは事実ですが、だからといって損とは必ずしも言えません。シンガポール航空の特典航空券をマイルで交換する際に必要なマイル数が、クリスフライヤーよりもANAマイルの方が低く設定されているからです。日本からシンガポールに行く場合、エコノミークラスであればクリスフライヤーだと50,000マイル必要ですが、ANAマイルなら35,000マイル、ビジネスクラスなら86,000マイルが60,000マイル、ファーストクラスなら140,000マイルが105,000マイルなどといった具合です。交換レートが異なっているので、積算率が低く貯まるマイルの数がANAマイルはクリスフライヤーより低かったとしても、ANAマイルの方が1マイルあたりの価値は上ということになるので損にはならないのです。
シンガポール航空のマイルをANAマイルで貯めるデメリット
シンガポール航空利用時のマイルをANAマイルで貯めるのは基本的に日本人にとってメリットが大きいですが、デメリットもないわけではありません。ANAマイルではシンガポール航空のA350-900・A380-800・B777-200ER (retrofitted)・B777-300ERの機種においてスイートクラス・ファーストクラス・ビジネスクラスの特典航空券予約ができないのです。(ビジネスクラス一部の古い機材(A330等)のみ予約可)もしこれらの機種のビジネスクラス以上の特典航空券を利用したいという場合には、ANAマイルではなくクリスフライヤーのマイルが必要になります。ただし、ビジネスクラス以上を利用する気がないという人や、シンガポール航空以外でもマイルを使いたいという場合にはANAマイルで貯めたほうが使い勝手は良いでしょう。
シンガポール航空のマイルとJALマイルとの相互利用は?
シンガポール航空のクリスフライヤーとANAマイルはスターアライアンスで同じアライアンスなため相互利用が可能ですが、JALマイルはどうなんだと気になる人もいるでしょう。結論から言うとクリスフライヤーとJALマイルは相互利用することができません。クリスフライヤーはアライアンスがスターアライアンスとなっていますが、JALマイルのアライアンスはワンワールドです。このようにアライアンスが異なっていますので、相互利用はできないのです。