ベトナム航空のマイルを有効活用! JALマイル・ANAマイルに加算できるのか?
この記事の目次
ベトナム航空とは
ベトナム航空は、1956年に設立された国営の航空会社です。成田、羽田、関西、名古屋、福岡からホーチミン、ハノイといったベトナムの都市をはじめ、東南アジア、パリ、ロンドンなど国内18都市、世界28都市への運行をしています。2016年にスカイトラックス社から4つ星の格付けを得ました。4つ星の格付けを得ている航空会社には、エールフランスやブリティッシュエアウェイズなどがあげられます。ベトナム航空は、4つ星獲得のためにサービス向上や新機種導入に取り組み、ユーザーからも支持を得ました。機内食はベトナムの伝統料理が提供されることも多いです。東京からホーチミンまで約7時間の距離で、映画やオーディオプログラムも充実しています。客室乗務員はベトナムの伝統衣装であるアオザイをオーダーメイドで着用しており、きめ細かいサービスも人気です。
ベトナム航空で得られるマイル
ベトナム航空は、2010年に航空会社の世界三大アライアンスである、スカイチームに加盟しました。19社あるスカイチーム加盟航空会社のマイレージプログラムでマイルを貯めることができるほか、ベトナム航空のマイレージプログラムのロータスマイルでマイルを貯めることができます。2016年にはANAと業務、資本提携をしたことにより、ANAとのコードシェア便がスタートしました。同時にマイレージクラブとの相互提携をしたため、ANAマイルを貯めることができるようになっています。
ロータスマイルで貯める
ロータスマイルは満2歳以上であれば誰でも入会できる、ベトナム航空独自のマイレージプログラムです。ロータスマイルは、シルバー、チタニウム、ゴールド、プラチナの会員クラスがあり、シルバークラスからのスタートになります。シルバーは有効期限がありませんが、他のクラスは有効期限が12ヶ月なので、貯めたマイルを失効させないためにも定期的に渡航しなければなりません。チタニウム会員は15,000マイルの獲得もしくは、20回以上の搭乗で優先搭乗やボーナスマイルが30%アップなどの特典を得ることが可能です。ゴールド会員は、30,000マイルの獲得もしくは30回以上の搭乗が必要になります。付与される特典は、ビジネスクラスラウンジの利用、ボーナスマイル50%アップなどです。プラチナ会員は、50,000マイルの獲得もしくは50回以上の搭乗が必要になります。ビジネスクラウスランジの利用時には、同伴者1名の利用も可能なほか、各フライトでダブルボーナスマイルを獲得できる最上級の会員ランクです。
スカイチームのマイレージプログラム貯める
スカイチームは2000年にはじまった航空会社のアライアンスです。デルタ航空、エールフランス、大韓航空、KLMオランダ航空、チャイナエアラインなどの航空会社が、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカ、中東、アフリカの地域をカバーしています。加盟航空会社でマイレージを貯め、上級会員になるとスカイチームエリート会員もしくはスカイチームエリートプラス会員と同等の特典利用ができます。エリート特典では優先チェックイン、ラウンジの利用、予約時の優先空席待ち(運賃応じて)荷物の優先扱いなどの特典があります。エリートプラス特典では、エリート特典に加えて、搭乗クラスに関係なく世界中のラウンジが利用可能と到着時の荷物優先などの特典があります。ベトナム航空ではチタニウムとスカイチームエリート会員資格が同等資格になります。
搭乗してマイルを貯めるのはもちろんですが、クレジットカード利用で更にマイルが貯めやすくなります。三井住友カードと提携している「ベトナムエアラインズカード」は2種類あり「ベトナムエアラインズゴールドカード」と「ベトナムエアラインズカード」になります。「ベトナムエアラインズカード」はロータスマイルのチタニウム会員資格を自動で得ることができ年会費5000円(税抜き)かかりますが、入会ボーナスマイル、海外旅行保険付帯で利用額100円=1マイルが加算されるとてもお得なカードです。ベトナム航空以外のスカイチームであるデルタ航空やガルーダインドネシア航空などのエコノミークラス搭乗でも同等の特典を受けるができます。
ANAマイルで貯める
ベトナム航空はANAと提携関係になるので、スターアライアンス加盟のANAであってもマイルを貯めることが可能です。クラスによって、マイレージの積算率が大きく異なるので、予約クラスを確認しましょう。エコノミークラスの普通運賃であるY、M、Sクラスは、100%の積算率でマイルを獲得することができますが、ベトナム航空が独自に設定した予約や滞在日数で制限があるPEX運賃のB、H、Kクラスでは、70%の積算率になります。割引運賃のL、Qクラスは50%、N、Rクラスは30%の積算率です。プレミアムエコノミークラスは普通運賃のみがマイル加算対象で、W、Z、Uクラスが100%の積算率になります。ビジネスクラスは普通運賃のJクラスで150%、割引運賃でC、D、Iで125%の加算率です。上記の表示クラス以外での搭乗は、マイルの加算ができません。特に格安航空券やツアーなどを利用する際には注意が必要です。
ANAで貯めるメリット
ANAでマイルを貯めることで、ベトナム航空の利用はもちろんのこと、スターアライアンス加盟の航空会社、提携航空会社で特典航空券を発行することができます。特典航空券を利用する際に、日本からホーチミン往復に必要なマイル数はベトナム航空では、レギュラーシーズンでは80,000マイル、ピーク時には104,000マイルが必要になります。それに比べて、ANAは往復で35,000が必要なので、ANAの方が少ないマイル数で発券可能です。ベトナム航空では、他の地域へ渡航する時でも多数のマイルが必要になります。
JALマイルは貯められる?
以前はJALと業務提携をしており、JALマイルを貯めることができていましたが、現在はJALとの提携は解消され、ベトナム航空を利用してもJALマイルを貯めることができません。ベトナムへ渡航する際、どうしてもJALマイレージを貯めたいという方はJAL便でベトナムに行くことをおすすめします。