カタール航空のマイルはどうやって貯める? ANAマイル・JALマイルに加算できるの?
ハマド国際空港を本拠地とし、良質なサービスの提供などから高い評価を得ている航空会社がカタール航空です。カタール航空は世界150都市以上と繋がっており、日本でも羽田・成田・関空(2020年就航予定)に就航しています。利用した人のなかにはカタール航空のポイントの貯め方を知りたい、カタール航空のマイルをANAマイル・JALマイルなど国内航空会社のマイルに加算したいという方も少なくないでしょう。ここでは、カタール航空のマイルの貯め方やANAマイル・JALマイルに加算できるのかを解説します。
この記事の目次
カタール航空の「プリビレッジ・クラブ」とは
カタール航空のマイレージプログラムはプリビレッジ・クラブと呼ばれており、入会するとカタール航空利用の際などにマイルを貯めることが可能です。プリビレッジ・クラブへの入会は無料で、会員はバーガンディー・シルバー、ゴールド・プラチナの4つのレベルに分かれています。バーガンディーは最もスタンダードな会員で、マイル獲得対象のフライトを利用すると家族1人につき25%のマイルを獲得可能です。シルバー会員は家族1人につくマイルが50%に上がり、さらに会員レベルボーナスとして、カタール航空が運行するマイル獲得対象のフライト利用で25%のボーナスマイルがつきます。ゴールド会員は家族1人につき100%のマイル、ボーナスマイルは75%です。プラチナ会員になると、家族1人につくマイル・ボーナスマイル両方が100%になりマイルの有効期限が切れることはありません。
カタール航空のシルバーメンバーは後に紹介しますワンワールドのルビーステータス、ゴールドメンバーはサファイアステータス、プラチナメンバーはエメラルドステータスとなっておりますので、ステータスに応じてJALのサクララウンジ・ファーストクラスラウンジ・キャセイパシフィックラウンジ・カンタスラウンジ・アメリカン航空のラウンジなど日本国内でもステータスを生かせる場面は多いです。
初めてのオンライン予約に対して2,000ボーナスQマイルを、その後は予約する度に500ボーナスQマイルがもらえる特典がついています。プラチナ会員以外のステータスの方はマイルに有効期限があります。有効期限は最低3年間で半年を1期間とした各期末に、その期間に取得したマイルが失効するので注意が必要です。
カタール航空のマイルの貯め方
カタール航空のマイルの貯め方の1つとして、飛行機に搭乗してフライトマイルを貯めるという方法があります。フライトマイルを貯めるうえで知っておきたいのが、予約クラスによってマイレージの加算率が違うことです。同じエコノミーでもY・B・Hクラスは100%加算されますが、K・Mなどのクラスは75%でS・N・Qクラスは50%となっています。ビジネスクラスを利用すると125%から200%、ファーストクラスになると200%から300%の加算率です。そのほかにも、会員レベルがシルバー以上で入手できる25%から100%のボーナスマイルで貯めることができます。
また、カタール航空のフライトを利用しなくても、同じアライアンスに加盟している航空会社のフライト利用でマイルを加算できる場合があります。カタール航空利用時よりも加算率は少し下がりますが、カタール航空以外のフライトも多く利用するといった場合には活用可能です。ほかの方法として日本の航空会社の場合、提携しているクレジットカードを利用することでマイルを貯めることができますが、カタール航空の場合、日本国内で提携しているサービスがありません。そのため、フライトマイル以外でカタール航空のマイルを貯めるのは難しくなっています。
カタール航空が加盟するアライアンス「ワンワールド」
航空会社のほとんどは、アライアンスと呼ばれる提携グループに属しています。世界でも代表的なアライアンスは3つあり、1つがスターアライアンス、2つめがスカイチームで3つめがワンワールドです。カタール航空は、この3つの大きなアライアンスの1つであるワンワールドに加盟しています。ワンワールドの加盟航空会社は、カタール航空を含め2019年8月時点で13社です。
ワンワールド加盟航空会社
ワンワールドはヨーロッパ系航空会社はブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空のほか、フィンエアーとS7航空がワンワールドに加盟しています。アメリカ系航空会社は、アメリカン航空とLATAM航空の2社です。中東・アフリカ系航空会社はカタール航空のほかに、ロイヤルヨルダン航空が加盟しています。日本のJALを含むアジア系航空会社は、キャセイパシフィック航空とマレーシア航空、スリランカ航空がワンワールド加盟航空会社です。また、オセアニア系航空会社にはカンタス航空が加盟しています。ワンワールドの加盟航空会社は、ほか2つの大きなアライアンスより数が少ないといわれています。ですが、日本に就航している航空会社が多くあり、利用しやすいのも特徴の1つです。ワンワールド盟航空会社13社のうち、LATAM航空(2019年10月脱退予定)とロイヤルヨルダン航空を除く11社が日本に就航しています。
カタール航空のマイルはJALマイルに加算できる?
カタール航空とJALは同じアライアンスに属しているため、マイル加算対象の予約クラスであればカタール航空を利用したときのマイルをJALマイルに加算することができます。マイル加算対象の予約クラスにはエコノミーY・B・H、エコノミー特別運賃1・2、ビジネスクラスやファーストクラスなどがあります。加算率はそれぞれのクラスによって異なり、エコノミーY・B・Hは100%です。エコノミー特別運賃1(K・M)は50%、特別運賃2のL・V・SとN・Q・Gクラスは30%に設定されています。同じエコノミー特別運賃2のT・O・Wクラスは0%で、実質加算することができません。ビジネスのJ・C・DとI・Rクラスは125%の加算率です。ファーストはF・P・Aクラス全て150%の加算率となっています。また、貯まったマイルをどちらかの特典航空券に交換することも可能です。カタール航空でのマイル加算率の量は多いですが、特典航空券に交換時の必要マイル数もJALマイルと比べると多く必要になります。例えばドーハへの特典航空券に交換が必要なマイル数はエコノミークラスでカタール航空85,000マイル必要です。JALマイルですと50,000マイルになります。
カタール航空のマイルをANAマイルに加算することは可能か
ANAにはANAマイレージクラブと呼ばれるマイレージプログラムがあります。ANAはスターアライアンスという航空連合に加盟しており、カタール航空とは異なるアライアンスですが、以前にマイレージ提携を2014年8月末まで行っていました。現在はJALのようにカタール航空搭乗分のマイルをANAマイルに加算することは不可能となっています。ANAはスターアライアンス以外にもマカオ航空やガルーダ・インドネシア航空、フィリピン航空など提携している航空会社がいくつかあります。アライアンスの垣根を超えて提携している場合であれば、マイルでANAの航空券を入手できる可能性もありました。ですが、ANAと提携している航空会社のなかにワンワールド加盟航空会社はありません。そのためカタール航空のマイルをANAマイルに加算したり、ANAの搭乗券にしたりすることは難しいでしょう。
カタール航空のマイルはJALマイルに加算可能!
カタール航空とJALはワンワールドという同じアライアンスに属しているため、カタール航空搭乗分をJALマイルに加算することができます。ANAはスターアライアンスという別のアライアンスに加盟しているので、カタール航空のマイルをANAマイルに加算することはできません。カタール航空を利用して国内航空会社のマイルを貯めたい場合などは、JALを選ぶのがベストです。