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JALマイルでコードシェア便の特典航空券を予約する方法!【2024年6月更新】

旅行好きな方にとって、普段の何気ない買い物などで貯まるマイルは、大きな楽しみの一つです。そのマイルを交換することで手に入るのが特典航空券ですが、実は通常の路線だけではなく、共同運航のコードシェア便や提携航空会社の航空券に交換することができます。この記事ではコードシェア便、提携航空会社がなにかということやその特徴、JALマイルの特典航空券を予約する方法などについて解説します。

特典航空券に交換できるのはコードシェア便と提携航空会社の航空券

コードシェア便とは

コードシェア便とは、1つの航空機を複数の会社が運航するもので、別名を「共同運航便」とも言われます。ただし共同運航と言っても、実際に運行業務全般を行うのは1社で、他複数の会社は、その座席だけを販売するというものです。このためよく情報を確認せずに航空券を予約した場合、予約申込先の航空会社と、実際に搭乗する航空機の会社名が違って驚いた、という事態も起こります。一見奇妙に感じるコードシェア便ですが、これは航空会社にとっても、乗客にとってもメリットがあるシステムなのです。
コードシェア便のうち、実際の運航を担当する1社にとっては、複数の会社が常に一定数の座席を買い上げてくれるため、収入が安定します。乗客数を確保できるため、赤字のリスクを減らすことができるのは、運営上の大きなメリットです。
一方、座席の販売を行う複数の会社は、コストをかけずに新規路線を利用できます。通常、新規路線の開拓には現地の空港と契約を結び、オフィスを新設して運営スタッフを派遣するという大きな手間と費用が必要になるのです。しかしコードシェアという形なら、他者の路線をそのまま利用できるため、迅速かつローコストでの新規開拓が可能となります。また、オフシーズンなど競争が厳しくなる路線も乗客の奪い合いをせずに済むため、売り上げの面でも互いに有利となるのです。
コードシェア便を利用する乗客の側にとっても、コードシェア便のメリットは少なくありません。まず、航空券が1社のものに集約できるため、目的地までの飛行ルートによっては航空会社ごとに航空券を購入したり、航空券を複数枚持つといった必要もなく煩わしさがなくなります。次に、選択肢が増えることにより、搭乗時間や運賃など、より自分の都合に合わせた計画が立てやすくなるのです。また、コードシェアを行っている航空会社同士でマイルの提携が行われていれば、希望する会社の側でマイルを清算することもできます。

提携航空会社とは

提携航空会社は大きく2種類に分けることができます。JALの加盟しているワンワールド加盟の航空会社、ワンワールドに加盟していないけど個別に提携を結んでいる航空会社です。ワンワールドとは世界でも有数の大きな航空連合で、ここに加盟している航空会社同士で運航計画や航空券の発行、共同運航、マイレージサービス、空港ラウンジの共有などを協力して行っています。現在は以下の会社がワンワールドに加盟しています。
【ワンワールド加盟航空会社】
・JAL(日本航空)
・アメリカン航空
・ブリティッシュ エアウェイズ
・キャセイパシフィック航空/キャセイドラゴン航空
・フィンエアー
・イベリア航空
・マレーシア航空
・カンタス航空
・S7航空
・スリランカ航空
・エールフランス航空
・LATAM
・ロイヤルヨルダン航空

JALマイルが利用できる特典航空券の種類と特徴について

JALマイレージバンクでは、貯めたJALマイルで交換できる特定航空券はコードシェア便及び提携航空会社の航空券となります。
国内のコードシェア便はフジドリームエアラインズ、天草エアラインに、LCCのジェットスター・ジャパンを加えた合計3社が対象となっています。また、このうちジェットスター・ジャパンについてはGK運航便のみです。
フジドリームエアラインズは、静岡の物流会社が立ち上げたエアラインで、2009年から運航を開始しました。座席はJALの普通席と同じ79cm幅のシートで、ゆったりと過ごすことができ、丁寧なサービスが好評です。
天草エアラインは熊本県や各市の共同出資による第3セクターで、親子のイルカがそのままデザインされた、可愛らしい「みぞか号」で知られています。保有機材はこの1機のみという小さな会社ですが、みぞか号に乗るために天草エアラインを選ぶというファンもいるほどです。
ジェットスター・ジャパンはいわゆるLCC(格安航空会社)で、ドリンクやフード、雑誌などの機内サービスを有料とする代わりに、運賃を抑えた低価格路線が特徴となります。短時間のフライトだから、アメニティよりもコスト面を重視したいという場合にはお得感がある航空会社です。
提携航空会社は以下のとおりになっております。(※がついているものはワンワールド加盟)
・アメリカン航空(※)
・ブリティッシュ エアウェイズ(※)
・キャセイパシフィック航空(※)
・カタール航空(※)
・フィンエアー(※)
・イベリア航空(※)
・マレーシア航空(※)
・カンタス航空(※)
・S7航空(※)
・スリランカ航空(※)
・エールフランス航空
・エミレーツ航空
・ハワイアン航空
・バンコクエアウェイズ

特典航空券への交換方法

JALマイルの特典航空券を使って航空機の予約を行うには、JALのホームページ、もしくはモバイルサイトから手続きを行うのが一般的です。ここではJALホームページからの予約方法について説明します。
(1) JALホームページの「マイレージ」タブよりログインを行います。

(2) ログイン後に「マイルを特典航空券」に交換をクリック

(3) 国内線の場合は「JALグループ国内線特典航空券の予約」、国内線の場合は「JAL国際線特典航空券の予約」をクリックします。

(4) 希望する出発/到着地、クラス、日程を入力し、特典航空券を予約
※国際線の場合はJAL国際線と提携会社が運航する「JMB提携会社特典航空券」がありますのでタブを選択したのちに日程等の入力をしてください。

番外編

「国内線コードシェア便には特典航空券が使えない」という誤解

JALマイルの特典航空券を使って航空機の予約を行うには、JALのホームページ、もしくはモバイルサイトから手続きを行うのが一般的です。ところが、国内線コードシェア便については、これらのウェブページに対象路線として表示されません。そのため、国内線コードシェア便には特典航空券が利用できないと思い込んでしまう方が多く、これが誤解の原因となるのです。
しかし、マイレージのメニュー「マイルをつかう」にある「JALグループ国内線特典航空券」を選択してみてください。すると、ページの中央に「特典の対象」と言う項目があり、その中にフジドリームエアラインズ、天草エアライン、ジェットスター・ジャパンの3社の名前が記載されています。ただし、これらの国内線コードシェア便の予約手続き方法は電話のみで、これがウェブページに路線が出ない理由なのです。

特典航空券を使って国内線コードシェア便を予約する方法とは

JALマイルの特典航空券を、国内線コードシェア便の予約に利用するためには、電話での申し込みを行う必要があります。「JMB会員専用国内線予約」に電話して手続きを行ってください。また、上級会員の場合は専用デスクでの予約受付が可能です。
手続きの際には、利用したい路線と時間帯を伝えれば、できるだけ近いものを探してくれます。前方か後方か、通路側か窓側かといった座席位置の希望も大丈夫です。ただし、コードシェア便の座席は数が限られているため、特典枠に空きがない場合もあることに注意してください。また、予約番号についてもウェブページでの確認ができず、電話口でのみとなります。普段はモバイルアプリで確認しているという方は、つい予約番号や搭乗する便名などを忘れてしまいがちです。例えばJALカードなどマイレージ番号があれば、データから確認することも可能ですが、できれば大切な情報はしっかりとメモしておいてください。
予約受付は搭乗日の2ヶ月前、同日の午前9:30から、締め切りは搭乗日の4日前、電話窓口の終了時間までとなっています。

利用にあたって注意したいこと

搭乗日当日はJALのカウンターではなく、コードシェア便のカウンター、例えば天草エアラインの路線を予約した場合には、天草エアラインのカウンターでチェックインすることになります。JALカードを提示し、特典航空券の利用を伝えてください。運航機材やスタッフはコードシェア便のものであり、機内サービスもそちらに準じるものとなります。

JALマイルの特典航空券で旅をもっと楽しもう

特典航空券で一番メリットが大きい=マイル単価が高くなるのは長距離国際線のビジネスクラスやファーストクラスです。しかし、これらに乗るには10万マイル以上が必要になることも多く一部の人には難しい方法になってしまいます。そこで、隠れた活用法として、旅好きに知られているのが国内線コードシェア便です。移動の便利さももちろんですが、JALの便名でありながら、ユニークな個性を持つコードシェア便に乗るというのは、ちょっとした通の楽しみとも言えます。国内旅行を計画されている方は、JALマイルの使い道の一つとして、ぜひチェックしてください。